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シカゴでは、ACニールセンに続き、プラネット・玉生社長が「今回一番行ってみたかった」という企業、グラッドソン・アンド・アソシエイツを訪問。ヘルス&ビューティケアやドラッグ関連のコンサルタント企業で、画像データを使ったスペースマネジメントサービスやEコマース、店舗開発などのさまざまなサービスを行っている。ここでは、クリスティ・M・クレア女史に社内を案内してもらった後、サンドラ・イーゴン女史からカテゴリーマネジメントについてプレゼンテーションを受けた。
グラッドソン・アンド・アソシエイツ(イリノイ州・ライル)
◆画像データを棚割りに生かす
同社は35年前、薬剤師であるグラッドソン氏が設立して、ストアデザインからスタートした企業だ。同氏は薬剤師としてのネットワークを駆使し、ヘルス&ビューティケアにおける新製品導入のコンサルティングを実施。カテゴリーマネジメントサービスのメーカーアウトソース先として成長した。
中心ビジネスとしては、主にスペースマネジメントのデータサービスを提供。カテゴリーマネジメントの進化に伴い、消費財メーカーと小売業のニーズに応える画像データベース構築を推進している。棚割り用やEコマース用、販促物用のデータベースを通じてクライアントの業務を支援するほか、プラノグラムサービスの提供やグラフィックデザイン、写真撮影、店舗デザイン、カタログやチラシの作成などを行っている。
◆高い精度が要求される計測作業
メーカーや小売業から新製品が送られてくると、まず「スケジューリングデスク」で全くの新製品なのかリニューアルかどうかを見極めてグループ化し、工程を決める。次に、UPCコードとブランド、商品名、サイズ、メーカーなどの情報を登録する。
製品は「エレクトリックカリパー」という器具で、100分の1インチ単位までサイズを計測。正確に計らないと棚割りの際、商品が棚に入らないなどの問題が生じるので、高い精度が要求されるという非常に重要な工程である。
縦、横、奥行きの長さと、左右の対称、カラー、明暗などをチェックした後、スキャナーでパソコンに取り込む。その際、棚割システムのバックのカラーがどんな色でも合うように修正。最後に、スキャンデータを所定のフォーマットに変換して保存する。箱入り洗剤のようなボックス型は作業が簡単だが、ボトルのような曲面のあるものや芝刈り機のような複雑な凹凸のあるものは手間がかかるという。1週間に2500〜3000SKUの商品が届くため、1日200個〜300個を1人で行う計算だ。
◆高解像度の販促物用画像
製品画像データベース作りの留意点は、新製品の仕様把握とサイズ。写真撮影では実際の製品とイメージに誤差がないようライティングを含め神経を使った作業を行っていた。
Eコマース用データは、斜めのアングルから撮影。200×200ピクセルに90×90ピクセル、40×40ピクセルと3通りのサイズを用意し、顧客のニーズに応えられるようにしている。Eコマース以外に、300dpiという高解像度の販促物用データなども1日数十点ほど撮っている。なお、パッケージに書かれている詳細情報は全部インプットしているという。
すべてのデータをチェックした後にデータベースへ登録し、顧客であるメーカーや小売業がインターネットで利用できるように準備する。商品の受け入れからデータベースへの反映までにおよそ10日を要するという。
イメージデータ室には60万SKUのスペースマネジメント用画像データが保管されている。CD、DVD、Eメール、Zipなどさまざまなメディアでクライアントにデリバリーできるように一日中デュープリケート作業を行っている。
◆遠隔地でも使える棚割ソフト
最近は、コンピュータ・グラフィックスの発達によって図形処理が比較的容易に行えるようになり、棚割りの研究が向上している。「棚割りシステム」は、具体的には商品のブランドの強さ、包装形態や色などをどのように組み合わせたらその棚の収益が最大になるかを考えるということだが、グラッドソンの画像データベースは、このスペースマネジメントソフトでも生かされている。
自分でソフトを持っていない企業のほか、大規模な顧客が繁忙期のアウトソース先として依頼してくる。同社は「売り上げ予測モデル」を持っているため、販売予測サービスも行っている。1店舗ごとに分析できるので地域特性も加味できる。
顧客は電話とインターネットを使い棚割りの変更が可能。仮に遠隔地で休暇を取っていても「売れ筋を広げたい」という要望を伝えれば、死に筋をカットするなどの作業が進められる。また、ネットによりリアルタイムに作成した棚割りをアップデートできる。
◆画像はサービスアイデアの宝庫
イメージマーチャンダイジングソリューションも興味深い。「クイックリセットプログラム」は、店舗での棚替え時間を最小にするプログラム。商品名と写真をプリントアウトした帯(イメージリセットストリップ)を、棚替えの前にシェルフに貼ることで、迅速に正しいアイテムを並べることができる。この帯には商品画像もプリントされており、どの商品がどこにあるべきか一目でわかるため、今日入社した店員でも棚替えができる。帯と商品が棚の幅にフィットするためには、やはり最初に出てきた商品サイズ計測の正確さが重要になってくる。
ほかにも「バックタグ」や「シェルフタグ」といったツールがある。穴を座標のようにナンバリングしてあるため、釘を打つ位置を数えなくて良い。プロモ用の実物大の棚のポスターは展示会用のツールで、商品がなくても新製品などの紹介や棚割りイメージの提案が可能だ。
これらのツールはみなディスポーザブル。画像データがあれば多くのサービスができるという好例を見せてもらった。
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