|
一行は最後の視察地であるロスアンゼルスに移動。カリフォルニア州・サンタモニカにある老舗ホテル、ラディソン・ハントレーに宿を取り、翌日は南部・ラグナビーチのラグナドラッグとサンタモニカのウォルグリーンを視察した。
ラグナドラッグ(カリフォルニア州・ラグナビーチ)
◆地域密着の楽しい空間
カリフォルニアに本拠を置くクォリティドラッグコーポレーションによる、サービス志向とパーソナルタッチを重視した中規模ローカルチェーンドラッグストア。地域密着型テナントミックスが特長で、ロスアンゼルス南部にドミナント戦略を展開している。視察した店は、2004年4月にオープン。ラグナビーチが最も繁栄した1930年から40年代のノスタルジーを感じさせるチャーミングな外装デザイ ンを再現している。
広さは8380スクエアフィート(235坪)で、入り口は表口(通り側)と裏口(駐車場側)と2ヵ所ある。表口を入ると円形のキャッシャーカウンターがあり、ブルー、イエローのアクリルで囲まれた海中シーンが客を迎える。表口近くにはパーティ用品、ビーチ用品、キャンドル、みやげなど観光客向けの商品、逆に裏口近くには地元住民を意識した調剤薬局とOTC、ビューティサプライなどの売り場を配している。他にもギフト、観葉植物、造花や玩具、皿、文具、包装紙、コスメ、フレグランスなど品揃えは豪華で、結婚式の招待状印刷まで請け負っているという。
ビーチ沿いのリゾート地という地域のためか、高い天井と明るい開放的な空間は、ドラッグストアというよりブティック、あるいは高級なみやげ物屋を彷彿とさせる。品揃えと併せ、楽しさを演出するユニークなマーチャンダイジングが印象的だった。
ウォルグリーン(カリフォルニア州・サンタモニカ)
◆調剤の売り上げは60%
国内44州とプエルトリコに約4600店を展開する米国最大のドラッグストアチェーン。2004年度は売上高375億800万ドル、対前年比15・4%増を達成した。同社の出店戦略は、米国で進む店舗の大型化、郊外化の流れとやや異なる。顧客にはドラッグストアというよりコンビニエンスストアといった感覚で利用してもらうため、単独立地で住宅地に隣接した小商 圏に小型店を出店。一方でドライブスルー併設の店舗を拡大している。24時間健康相談、無条件返品など顧客サービスに徹しており、レジの打ち間違え時には商品を無料で提供する。
視察した店舗の来店客数は1日約3000人で、日本のセブンイレブンの約3倍。ヘアカラー売り場の広さが印象的だった。処方箋調剤の売り上げが全体の約60%を占め、OTCやHBCを中心とした日本のドラッグストアとはマーチャンダイジング政策が若干異なる。品揃えはそのOTC、日用品・化粧品といったヘルス&ビューティケアカテゴリーから、食品、飲料、衣類、玩具、文具、カー用品、調理用具、書籍、電池やDVD、写真現像など多岐にわたる。また、ヘルスケアは青、薬は白、健康食品は緑というように、カテゴリーによって棚の色が色分けされており工夫を感じさせる一方で、商品が棚から落ちたままでもしばらくそのままというおおらかさは、ここ西海岸でも同じであった。
|